お米が主食のフィリピン
フィリピンの主食はお米です。筆者もフィリピンを初めて訪れるまで知らなかったのですが、多くのフィリピン人は食事の際に、お米をよく食べます。
食費を節約をするためという理由もありますが、 カレンデリアと呼ばれるローカル食堂では少ないおかずとお米1.5~2合程度をペロリと平らげる人を見かけることも少なくありません。
また驚くことに、フィリピンではファストフードのMcDonald’sやJollibeeでもライスのメニューが存在します。ハンバーガーよりライスを頼む人も少なくありません。お米はフィリピンで本当に愛されている食べ物です。
お米は、お米屋さんはもちろん、スーパーやサリサリストア(小売店)で売られており、1kg約40~50ペソ台(約80~100円台)と日本と比べても比較的安価な値段で手に入れることができます。
フィリピンのお米屋さんでは、砕米(Broken rice)と呼ばれる1㎏30ペソ台で売られている非常に価格に安いお米も売られていることがあります。ローカル食堂や道端の露店では、炊いたお米が売られています。
フィリピンのお米の見た目や味
フィリピンでは、日本でよく食べられるジャポニカ米とは異なり、長細くパラパラとしたインディカ米(タイ米とも呼ばれる)が食べられています。
各ブランドのお米の味を表現するのは難しいですが、炊くとジャポニカ米ほどではないものの、若干の甘み、香り、粘りなどが出るようです。また、お米の価格が上がるほど丁寧に精米がされている印象です。お米の粒を見てみると艶があり、輪郭がはっきりしているのがわかります。
フィリピンのお米(ブランド)
日々自炊をしている筆者がローカルで購入したことのあるフィリピンのお米(ブランド)をいくつか紹介します。
Ganador(ガナドール)
フィリピンでおそらく一番有名かつ至る所で売られているお米です。主にフィリピン、Luzon (ルソン島)のNueva EcijaIという地域で生産がされています。パッケージにも書かれていますが、IR-64というフィリピンで最も広く栽培されているイネの品種から作られています。
なぜニワトリのパッケージが採用されているのかは謎ですが、失礼ながらGanadorのパッケージを見かける度、ニワトリの餌が売られていると思っていました(笑)
偽物が出回っているのか、パッケージには「NO DOUBLE THREAD GREEN & WHITE FAKE」と書かれており、パッケージに緑と白で二重に編み込まれた糸がついていないものは偽物のようです。
Ivory(アイヴォリー)
Ivoryは、 Luzon (ルソン島)北部のCagayanという地域で生産されたお米です。Ganador同様、フィリピンの至る所で売られています。Ganadorよりも少し値段が安い場合が多いようです。
パッケージはライオンですが、なぜライオンかはこれまた謎です。理由を知っている方がいれば教えてください。
Doña Conchita(ドナ コンチタ)
GanadorやIvoryと並べて売られているとパッケージが目立たず三番手という感じが否ませんが、Doña Conchitaもフィリピンで売られているのをよく見かけます。 しかしながら、こちらは実は、ベトナムで生産された輸入米です。価格は1㎏50ペソ程度(2021年現在)でフィリピン産のお米と大差ありません。
インディカ米の研ぎ方・炊き方
日本でインディカ米を食べる方やフィリピンに在住する方に向けて、参考までインディカ米の炊飯の仕方を記載しました。
炊飯器の内釜にお米と水を入れて研ぎます。研ぐというよりかは、お米を一度軽く手でゆすげば完了です。インディカ米はジャポニカ米のように米ヌカが残っていないため、何回も水を入れ替えて研ぐ必要はありません。
炊き上がりのお米の柔らかさは、人それぞれ好みがあるため水の量を調整する必要がありますが、お米1カップなら水は1.5カップというように、入れたお米に対して1.25~1.5倍程度の水を加えます。
炊飯のスイッチをオンにするだけです。日本での電圧が100ボルトであるのに対して、フィリピンは電圧が220ボルトのため非常に早く炊き上がります。炊く量にもよりますが、フィリピンの炊飯器(Rice cooker)を使用した場合には、約10分程度で炊飯完了です。
終わりに
今回紹介したお米以外にも市場やスーパーには様々なブランドのお米が売られています。購入した際には本記事をアップデートしていきます。